2016年に放送された、P.A.WORKS 15周年記念作品。
若者の閉塞感の打破、未来への物語を提示するというテーマをもとに、監督・岡村天斎、脚本・檜垣亮を中心としたスタッフ達が紡ぎ出した青春群像劇。富山県・黒部~立山を主な舞台に、平凡な少女と時を超えて蘇った侍との心の触れあいと成長を描く。同社が満を持して世に送り出した、初のロボットアニメーションとしても話題となった。
立山国際高校に通う、ごく平凡な女子高生白羽由希奈は、この地で発掘されたアーティファクトの研究を行う国際連合黒部研究所を訪れる。研究所の所長である母に、忘れ物を届けるためだ。由希奈が研究所を訪れると、突如謎の物体が飛来し異形の集団から襲撃を受ける。混乱のさなか、由希奈が触れたアーティファクト『ザ・キューブ』の中から一人の男が現れる。男は青馬剣之介時貞と名乗り、異形の存在を『鬼』と呼んで討ち倒す。この時の由希奈はまだ知らなかった。目の前の男が戦国の世を生きた武士であることを。研究所の奥深くに眠るもう一つのアーティファクト、黒き骸のことを……。はるかな時を超えた出会いをきっかけに、由希奈の運命が大きく動き出す。